秋は食欲の秋・スポーツの秋・芸術の秋・読書の秋とたくさん楽しめる事がたくさんありますね!
個人的には、食欲の秋ばかり満喫しているような・・・
これから寒くなる季節、東洋医学では夏からこの冬の時季にかけて水分の摂り過ぎや身体の冷やし過ぎにより、春先の花粉症の症状が強く出たり
免疫が低下してしまうと言われています。
来年に向けて少しずつ漢方や食べ物で温活始めてみませんか?
“漢方”ってどこから来たの?
もともと漢方という名前は、それぞれ「漢」が“中国”、「方」が“治療法”をさしています。
漢方とは “中国伝来の医学”という意味で、言葉の通り中国から伝えられた医学の事です。
中国伝来の医学をベースにし、日本人の体質に合わせて日本独自で発展・進化をしたものが“漢方”です。
そのため、漢方は中国医学を基礎にして日本で独自に発展・進化した、メイド・イン・ジャパンの医学なのです!!
漢方の特徴
漢方は東洋医学とも言われ、「人間の体も自然の一部」「人間は大自然の中のひとつの小宇宙」という考え方にあります。
つまり、人も自然も同じシステムで機能し全ては連動しているという考えで、西洋医学とは違って局所的な見方や考え方で治療を行いません。
「病気ではなく病人を診る」漢方では、一部分だけを調べるのではなく、原因や症状、体質など、全身の状態を総合的にとらえて治療を行います。
西洋医学では、体のどの“部分”に障害が起こっているのかを調べ、その調子の悪い“部品”を改善したり、取り除こうとする“対処療法”が西洋医学の治療法です。
こうした治療法が実用的だったのは急性疾患や外傷が多かった時代のこと。戦争による傷や病原菌に対しては局所的な治療を行う西洋医学の方が即効性があり、高く評価をされていました。しかし、時代の経過とともに、ライフスタイルに合った医療が求められるようになりました。
現代では慢性疾患や生活習慣病、ストレスなど様々な要因が複雑に絡み合って生じる疾患が増え、社会現象にもなっています。
どこか一部分だけを治せば良いという疾患ではなく、必要なのは体質や生活習慣なども含めて全体のバランスを見直し整えていく治療であり、
それが漢方医学の考え方。今、改めて漢方のチカラが見直されている理由は時代のニーズにもあるのです(*^^*)
漢方薬と民間薬の違い
漢方は植物や動物など自然の素材で作られた漢方薬を、服用・塗り薬にして治療を行います。
この2つは基本的に全く違うもので、使用する素材によっては相互作用を起こす場合もあります。
※なので、漢方薬と民間薬の併用はなるべく避けるようにしましょう。
漢方薬
医学的に認められた薬
2種類以上の生薬を一定の配合で組み合わせて作られたものを指す
民間薬
学術的な根拠のない物も含まれ、服用方法や量などに地域差がある
基本的に1種類の生薬で作られ、ハーブやアロエ、ドクダミ、杜仲など昔から体に良いと言い伝えられてきた物を使用
11月の食養生
11月は暦の上では『初冬』乾燥や寒さも度合いを増してくるので、寒さに弱い腎(膀胱)に影響が出てきます。
東洋医学でいう腎は生命エネルギーを貯蔵する所なので、ここが弱ると加齢現象が顕著に出てきます。
根菜類や生姜など体を温める食材を積極的に摂りましょう!
人参:βカロテン(ビタミンA)が豊富で皮膚や粘膜を正常に保ち細菌・ウイルスの侵入を防ぎます
なめこ:天然は今が旬。ぬめりにはムチンが含まれ、疲労回復効果があり胃腸の調子を整える
かぶ:昔から胃を温め、冷えからくる腹痛を和らげると言われています。
のり:ビタミン・ミネラル、食物繊維など様々な栄養素が詰まっている為海の野菜と呼ばれている。
太刀魚:海産物としては珍しく、オリーブなどにも含まれるオレイン酸が豊富で他にもビタミンB2・ビタミンD・亜鉛・銅などのミネラルが含まれ、疲労回復・味覚障害・骨粗鬆症の効果が期待できます。
“冷え”には漢方がいいって本当?
西洋医学で治療が難しいとされる1つに、“冷え症”があります。西洋医学で重要な概念に“診断”があり、病名をつけないと治療ができません。
しかし、診断学の教科書には“冷え症”と言う病名は明記されていません。そのため、冷え症で受診しても納得のいく治療を受けることができず、
悩んでしまう方がたくさんいらっしゃいます。最近では、冷え症の悩みを訴える人に漢方薬を勧める方が多くなってきました。
漢方薬は足し算の知恵と言われるように、元々1つの生薬事態の効果は弱いですが効き目のある生薬を1つ1つ加え試行錯誤して
出来上がったものが漢方薬です。漢方薬は約1800年前には完成されたものでその歴史は現在まで大切に守られてきました。
近年まで漢方薬は副作用がないと言われていましたが、服用される人の体調や漢方薬の併用で副作用を起こす方が増えてきているのも事実ですが、
自分に合った漢方を選んで服用すると副作用はほとんどないと言われているので、合う物が分らない時は専門医に相談してみましょう!
専門医以外の判断で漢方薬の併用は極力避けられた方がいいでしょう!
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